【特集 あなたの知らないコンクリートの世界】 第4回「フレッシュコンクリートの性質」
ミキサーでかき混ぜて、ドロドロのフレッシュコンクリートができました。このとき、リトマス試験紙をコンクリートに当てると、一瞬にして濃い青色に変わります。リトマス紙が青くなる、即ち、コンクリートはアルカリ性であることが分かります。それも、pHでいうと12~13くらい、かなりの強アルカリ性です。
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コンクリートがアルカリ性であることは、実は大変に都合がよいことなのです。どのように都合がよいかは少し難しい話になりますのでここでは触れませんが、崇城大学建築学科の「コンクリート工学」の授業で詳しく学ぶことができます。
さて、フレッシュコンクリートはドロドロの軟らかい状態ですが、この状態のときに、例えば柱の形の枠に入れれば柱の形に固まったコンクリートになり、壁の形の型に入れれば壁の形に固まったコンクリートになります。コンクリートをいろいろな形に成型するためには、軟らかい状態だから可能なのです。もしもフレッシュコンクリートが「油ねんど」のように力をかけなければ形が変わってくれないような固いものだったら、うまく柱や壁をつくることができなくなります。
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そのため、混ぜ終わったフレッシュコンクリートの軟らかさの度合いである「流動性」を調べることが重要になります。そのために行なうのが、スランプ試験です。写真はスランプ試験で流動性を測定している様子です。この写真のフレッシュコンクリートは適切な流動性があると判定され、使いやすい状態であることが分かりました。
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ここで使っているフレッシュコンクリートで実際の柱や壁などはつくりませんが、固まったコンクリートの強度試験を行なうための試験体「テストピース」をつくります。写真にある専用の鋼鉄製の容器にフレッシュコンクリートを詰めて、固まったら円柱形のテストピースができあがります。
次回は、第5回「コンクリートはなぜ固まる?」です。お楽しみに!