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研究

計画系研究室

地域の活性化と建築施設の関連を捉えた設計の方法論と適用の事例研究、都市ならびに地域の計画や景観保全、建築の歴史文化の研究、さらに建築形態を構想する際の思考技術など、建築物のデザイン・計画のための多彩な研究が行われています。


画像:秋元研究室

秋元研究室

町家が残る近世・近代の町、民家が立地する集落。これらの中には再編計画を求められているものが少なくありません。これらの建築的、空間的特徴を、現在の姿に至る変容過程と、建物とそれが立地する土地、町、集落との関係から捉えます。そこには変わってきたものと変わらないものが存在します。変わらないものに今後の在り方の手掛かりを求めます。

教授:秋元 一秀


画像:西郷研究室1

画像:西郷研究室2

西郷研究室

様々な協働のプロセスによる建築設計の実践と教育への反映

様々な協働とは、様々な職種の方々との協働という意味です。地域住民の方々、行政の方々、企業の方々、建設会社、工務店、設計事務所、他教育機関等との協働で学生と共にプロジェクトを行っています。建築設計の技術をベースに、「まちづくり」や「コミュニティづくり」に取り組んでいます。写真は、2016~17年度に取り組んだ合志マンガミュージアム(リノベーション)です。様々な方々とのワークショップ(図上)に基づいて設計をまとめ、設計事務所・建設会社の方々と様々な問題をクリアーしながら実現させました(図下)。

教授:西郷 正浩
個人ホームページ


画像:小粥研究室1

画像:小粥研究室2

小粥研究室

現存しない建造物の復元研究 ~武家住宅の室内意匠(インテリア)を中心に

現代の日本住宅は、江戸時代に武士が建てた「書院造」と呼ばれる建て方(様式)と関係があります。そこで、城郭に建てられた御殿や城下の武家屋敷について、図面や文書を分析・復元しながら、人が住宅に何を求め、住宅はどのように進化してきたのかについて研究しています。
特に、住宅内の壁や襖、天井に貼られた「唐紙」という、文様を多色刷りした壁紙の用例とその意味を明らかにしようとしています。

画像:小粥研究室3

現存する築年数の長い建造物の歴史的価値づけ

現在、日本における文化財制度では築50年以上経った建造物は歴史的な価値を判断し保護する対象となります。一方で、町を歩いていると、いまだ歴史的な価値づけがなされない築年数の長い建築物にも、その価値を見出せるものは沢山あります。そうした未指定の建築物がどのような歴史を経てきたのか、どのような価値があるのかについて明らかにし、あらたな歴史的建造物を掘り起こそうと考えています。

准教授:小粥 祐子


画像:内田研究室1

内田研究室

設計デザインとさらなる建築知識

建築に関する情報に加え、デザインに関わる心理学や社会の在り方を考察する上で社会学について学ぶことも大事だと考えており、そのための勉強会や書籍レビューを行っています。
加えて、設計技術とスケジュールコントロールの習熟、設計デザインの構想力を向上させるために、学生個人での学外設計デザインコンペへの出品を推奨しています。

画像:内田研究室2

居住空間の特化した研究活動

人が生活する空間に着目した研究活動を行っています。具体的には熊本アートポリス集合住宅を対象とした調査を行い、そこで生活する人々の行動と建築空間の関係性について考察していく予定です。

助教:内田 貴久


画像:古賀研究室1

古賀研究室

身障者支援システムを活用した福祉のまちづくり手法の提案

本研究では車椅子使用者を対象とした身障者支援システム(ソフトとして車椅子の移動を支援するシステムとハードとしてバリアフリーのまちなか整備計画を支援するシステム)の試験的開発とそのシステムを活用した新たな福祉のまちづくり支援手法の提案を目的としています。

画像:古賀研究室2

共同住宅の供給からみたまちなか居住に関する研究

本研究ではまちなか居住推進に向けた基礎的研究として中心市街地における共同住宅の立地と人口動向の調査し、地理情報システムによる分析を通じて共同住宅供給が人口回復に与える影響を明らかにします。さらに共同住宅のうち、より定住の割合が高い分譲マンションに着目し、分譲の立地動向と徒歩圏域における生活の利便性を分析(生活サービスのネットワーク解析)することで、まちなか居住の魅力を明らかにすることを目的とします。

画像:古賀研究室3

VR技術を活用したまちづくり支援ツールの開発と有用性の検証

本研究では地域住民が参加するまちづくりの現場で議論が活性化し、より多くの意見や提案を集めることを目的にVR技術を用いて整備検討案をリアルタイムに再現する「まちづくり支援ツール」を開発します。そして熊本市中心市街地におけるまちづくりを対象にまちづくり支援ツールを活用した住民参加のワークショップを提案、実施し、その有用性を検証しています。

准教授:古賀 元也
個人ホームページ

環境系研究室

建築環境・設備に関する専門的知識をもとに、建築内空間のみならずその周辺環境下での熱・音・光環境を最適に制御し、人類にとって、より望ましい環境を実現するための研究を行っています。


画像:村田研究室

村田研究室

建築外皮の省エネルギー性能に関する研究
本研究室では、屋外気象の影響を受ける建物の外側(建築外皮)への工夫が、どの程度の冷暖房用エネルギーを減らすことができるかを研究しています。近年は、太陽エネルギーに着目し、屋根に日射反射率の高い材料を適用した場合の効果を簡易に評価する方法を主に研究しています。

准教授:村田 泰孝


画像:呉研究室

呉研究室

情報処理技術を用いた建物の省エネルギー対策と人間中心の建築環境づくりに関する研究

IoT・AIなど先端技術を用いて建築物の様々なデータを収集し、ビックデータ分析による建築物の省エネ性能評価と効率的なエネルギー使用方法を開発しています。
また、AI技術を使って人間中心の建築環境を定量的に分析、行動科学(nudge)の知見に基づく個人/世帯のエネルギー使用実態や多様な情報等により行動変容を促し、持続可能な社会を目指す研究を行っています。

助教:呉 濟元

構造系研究室

鋼・鉄筋コンクリート・木構造の部材や接合部の力学挙動と構造解析に関する研究、耐震・制振構造、耐震診断・補強などの耐震安全性に関する研究について幅広く取り組み、人類が持続的に安全かつ豊かに暮らすことを目標とした活動を行っています。


画像:東研究室

東研究室

溶接接合部の脆性破壊に対する安全性の評価に関する研究
東研究室溶接接合部に欠陥が存在する場合、脆性破壊が瞬時に接合部全体へ伝播し、建物の倒壊をまねく危険性があります。これを防止するには、欠陥が接合部の性能に及ぼす影響を定量的に評価した上で、欠陥の合否基準を定める必要があります。本研究では、実験と有限要素解析を行い、破壊力学手法を応用した評価方法の確立を目指しています。

教授:東 康二


画像:武田研究室

武田研究室

環境にやさしいコンクリートとその利活用に関する研究を行なっています。

  • エコマテリアル・エココンクリートの開発
  • リサイクル資材を活用したコンクリートの開発
  • ポーラスコンクリートの設計と応用
  • 付加価値を高めた次世代コンクリートの開発

教授:武田 浩二


画像:松茂良研究室1

画像:松茂良研究室2

松茂良研究室

アンボンドPCaPC(プレキャストプレストレストコンクリート)構造関連の研究を行っています。

  • アンボンドPCaPC構造の柱・梁接合部の構造特性に関する研究
  • アンボンドPCaPC構造の梁部材端部に設置するエネルギー吸収デバイスに関する研究
  • アンボンドPCaPC構造の復元力特性に関する研究

助教:松茂良 諒


画像:赤星研究室

赤星研究室

延性き裂の進展解析
建物の倒壊の要因となる「延性き裂」に焦点を当てた研究を行っています。
延性き裂が進展し、部材が十分に変形する前に破壊に至ってしまうと、建物に要求されるエネルギー吸収能力が発揮できません。
本研究では、延性き裂の進展を再現することで破壊発生を精度よく予測し、建物の安全性を確保することを目的としています。そのために、実験と解析によって延性き裂の発生・進展を有効に再現できるパラメータを探っています。

助教:赤星 拓哉


集合住宅設置イメージ

海軍建築の基礎

野村研究室

過去に建てられた建築物を今後も利用し、文化や技術を継承していくために、建築物を保存する方法について構造の分野から検討しようとしています。建築物の調査や模型を用いた実験を行い、それらを用いて補強方法などを検討・研究しています。

RC造集合住宅に対する鋼板パネルを用いた耐震補強方法に関する研究

集合住宅では居住部分と共用部分に分かれています。一般的な集合住宅では居住部分を広くとるため、共用部を最小限に抑えることがあります。そういったRC造建物を今後も利用し、住み続けていくためには耐震性の確保が必要です。そのために狭い共用部に対して設置できる耐震補強工法が重要であり、鋼板を用いた補強について研究しています。

近代建築などの歴史建造物に対する構造性能の検証

日本の文化を残していくうえで歴史建造物の保存は重要な課題であり、そういった建物は現在の設計・施工方法とは異なった手法が用いられています。そういった建物に対して調査し、今後の利用していくうえで安全性を確保することが大切です。耐震性の確認をするために、試験体を作成し、それらの性能を確認していきます。過去の技術として、旧海軍建築の設計で使われていた真島健三郎氏の柔構造理論の検証などを行おうとしています。

助教:野村 直樹